「就職して3か月経ったけど、職場でいまだに浮いている」という悩みをよく見ます。
このような問題は必ず抱えています。
正直な話、いまの職場でもなかなか職場に馴染むことができずにいる人を見かけます。
女性が多い職場であり人間関係が複雑化しやすいということ、責任が大きくストレスがで掛かりやすいなど、職場に馴染みにくくなる要因が多いのだと思います。
・これから働きはじめる人は記事の内容を意識して、
・すでに働いている人は自分自身の行動を見直してみることで、
働きにくさが改善し、職場に馴染む第一歩になるでしょう。
新人看護師が職場に馴染めない理由
新人看護師さんが自身に問題があったり、職場環境自体に問題がある場合など理由はさまざまです。
読者さんに当てはまる項目はありませんか?
新人看護師さん自身の問題の場合
- 同期がいない、同期との関係性がよくない
- 業務に精一杯になり、周りが見えなさすぎる
- コミュニケーション能力が弱い
新人看護師さん自身にもできる具体策を紹介!
具体的な方法を1つ1つ見ていきましょう。
同期がいない、同期との関係性がよくない
私自身が辛かった新人時代を乗り越えた方法として真っ先に挙がるのが
”同期と不快な思いを共有しあうこと”と”時間が解決してくれた”の2つ。
すでに就職先が決まっている場合は対策が困難ですが、
同期がいるのといないのでは、過酷な新人時代を乗り越える難易度が大きく変わります!
職場に馴染む方法と同期との関係性がどうつながるの?
すなわち、教育体制がある程度は構築されていると考えることができます。
すなわち、立場や関係性からみても職場に馴染むことって実はカンタンじゃないんですよね。
じゃあ、辛い環境下で1日でも長く過ごすための寄りどころってなんだろう?
ex.1 先輩の特徴をいち早く掴む
あなた自身の不満やストレスの解消だけでなく、実はA先輩の特徴を共有できるんですよね。
=A先輩との関わり方が見えてきます。
各先輩の特徴を理解し関わることで、職場での人間関係の構築に影響を与えます。
ex2.受けた指導をみんなで共有する
先輩からすれば指導をする労力が少しでも減ります。
新人看護師の皆さんも知らないことが少なくなり、WIN-WINなんです。
とはいえ、はじめての事を一人で行うのはお互いに不安が伴いますね。なので、
このように聞いて、このように勉強しました。
でも、この技術は初めてなので一緒に見てもらってもよいでしょうか?
こんなふうに言うことで、以下のメリットがあります。
- 忙しい中、指導する先輩自身の心に多少のゆとりができる
- 指導する時間自体を短縮できる
- もっと深いところまで教えてもらえる
- そもそもこの子はどこまでわかっていて、どこからわからないのか?がわかる
- 新人同士の横のつながりがしっかりしていることがわかる
私も新人時代に同期との横のつながりの大切さを実感しました。
だから、私が新人教育担当をするときは、
必ず新人さんにその大切さを伝えています。
業務に精一杯になり、周りが見えなさすぎる
周りを気にする余裕なんてないから!
入院患者さんの受け入れ、手術の搬出と受け入れ、検査に化学療法に…
覚えないといけない業務は山のようにあり、失敗は許されない。
少しの気遣いで、周囲の評価は大きく変わりますよ!
良い評価がされれば、働きやすくもなる!
周囲を気にかけすぎて、患者さんに悪影響を与えていたら本末転倒です。
- 積極的にナースコールや電話対応をする
- 明らかに忙しそうな看護師にたった一声かけてみる
- 病棟で定められている業務を積極的にこなしてみる
積極的にナースコールや電話対応をする
多くの病院でPNSが導入されていると思います。
すべてのナースコールを対応しているとあなたのチームの仕事が進みません。
少なからず自分のチームのナースコールは率先して対応しましょう。電話も同様です。
自分が担当していない患者で、
離床センサーを使用しているような転倒転落リスクの高い患者さんのナースコール。
このようなナースコールは、チームを問わず対応することが大切です。
これは、モニターのアラーム音などにも応用できます。
明らかに忙しそうな看護師にたった一声かけてみる
明らかに業務量過多で仕事が回っていないスタッフがときどきいます。
患者が急変した、急な検査や手術が入った、何かトラブルが生じたなど
さまざまな状況があると思います。
その時にこんなふうに声をかけてみましょう。
今やらないといけない時間指示はありますか?
新人さんがそのように声をかけてくれたら、
新人さんなのに周りをよく見て行動していると感心するスタッフがほとんどでしょう。
その忙しいスタッフには、どのように映るでしょうか?
「新人さんが重症な患者さんが看れないから、私たちに負担がかかっているのに!」
こんな不満を他のスタッフに愚痴るものなら、
その愚痴に同調するかのように悪い話もでてくるものです。
だからこそ、文句を言われそうな芽を潰しておくための”たった一言”大切にしておきましょう!
病棟で定められている業務を積極的にこなしてみる
常備薬の点検や確認、在庫管理など。
The 雑用なんですが、その雑用を積極的にこなしましょう。
常備薬の点検や在庫管理。
すごく面倒くさいですけど、これらを積極的にこなすメリットってわかりますか?
- 病棟の常備薬の種類がわかる
- 物品の場所がわかる
- 業務を積極的にすることで感謝される
当たり前なことを言って申し訳ないんですが、これすごくメリットです!
あなたの病棟においてある常備薬、救急カートに配置されている薬の種類…
この薬の作用副作用、どんな時に、どうやって使いますか?
こういう薬があると知っておくことで学習する機会につながります。
物品の場所、あなたはわかりますか?
物品を探し回っている業務時間、すごく無駄です。
病棟業務を進めれば感謝もされるし、自分の仕事の効率も格段に上がります。
コミュニケーション能力が弱い
相手に不快な思いをさせてることはありませんか?
- 挨拶ができない
- 愛想が悪い
- 注意されても反省しない
- レスポンスが悪い
- 提出物の期限を守れない など
社会人として当たり前なことや最低限のコミュニケーションすら取れていないなど、身に覚えはありませんか?
まずはこのような態度を速やかに改めましょう。
このような言動に身に覚えがある人は、あなた自身が職場に馴染みにくくしている原因です。
それでも職場に馴染めず苦しい思いをしている時は
どんなにあなた自身が変わったとしても
職場の環境自体が変わらないと、馴染むことが難しい場合もあります。
そういった場合は、異動や転職など環境自体を変える方法を検討してみてください。
我慢しすぎて体調を崩してしまうと、社会復帰にある程度の時間を要したり、
場合によっては、看護師として働くことすらできない傷を負ってしまうこともあります。
職場に馴染む努力とどこかで見切りをつけるラインを決めておきましょう。
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