現役看護師目線で、本当に看護師と結婚することは勝ち組なのか?を考察してみました。
- 給料が高い
- 国家資格があり、一生働ける
- 忙しい
- 性格がきつそう
こんな意見が数多くありました。
実際に異なる部分もありますが、間違ってないかな?という印象です。
看護師の実態を解説するとともに、本当に看護師と結婚することは勝ち組と言えるのかを考察してみました。
看護師と結婚できたら勝ち組なのか?総合的に判断すると勝ち組とは言い切れない
看護師と結婚できたら勝ち組なのか?
”総合的に判断すると勝ち組とは言い切れない”
総合的に判断すると勝ち組とは言い切れないというのが結論です。
潜在看護師という言葉を知っていますか?
潜在看護師とは、看護師の資格を有しているが看護師として働いていない看護師のことを言います。
平成24年の厚生労働省が開示しているデータでは、潜在看護師は約71万人いるとされています。
なぜ、潜在看護師は復職しないのでしょうか?
- 夜勤業務ができない
- 責任が重く、医療事故への不安
- 急に休むことができない
- ブランクがある場合、医療技術の進歩についていくことができない
育児などで休暇を取った看護師の多くが上記の復職できない理由にあてはまってしまいます。
世間一般の男性が看護師と結婚=勝ち組と考える方程式には、どのような要素があるでしょうか?
主にはこのような理由が挙げられるのではないでしょうか?
- 給料が高い
- いつでも復職ができる、転勤などの対応も可能
- リストラのリスクは低い
- 国家資格を取得しており、手に職がある
- 医療の知識を有しており安心感がある
たしかにこの通りではあるのですが、一方で看護師として働く看護師の実情も知っていただきたいです。
- 日勤と夜勤という不規則な勤務形態
- 夜勤前には仮眠が必要
- ストレスがたまりやすい仕事
- 残業は当たり前
- シフト制の仕事なので、急な休みに対応できないこともしばしば
- 休日でも出勤しないといけないことがある
このような看護師として働く実情と潜在看護師になってしまう理由を考慮すると、
本当に看護師は”高収入で安定した手に職のある仕事”と言えるでしょうか?
なので、結婚相手として勝ち組か?という疑問には、NOという答えとしました。
看護師と結婚するなら仕事の理解と家事・育児のサポートは必須
前述の通り、看護師という仕事は多忙かつ特殊な仕事であると言えます。
もし、女性にフルで働いてもらいたいという希望があるならば、当然家事・育児のサポートは必須になるでしょう。
日勤でも帰りが遅い場合や夜勤などでは、夫と子どもの食事やお弁当の準備などはもちろん、宿題の見守りや塾などの習い事のお迎えなど、協力は必須となります。
また、夜勤前などは当然仮眠して仕事に行くことになるので、仮眠の時間なども気にかけてもらえると良いでしょう。
一般の仕事に比べて長期連休なども取りにくいですし、旅行やお出かけなども少なくなることも・・・。
看護師と結婚する最大のメリットは収入の柱が2本になる
もし、看護師と結婚し、常勤で勤務することになれば、一般的な平均年収は以下のとおり。
看護師と全職種の平均年収比較
看護師 | 478.3万円 |
全職種(女性) | 377.8万円 |
出典:平成29年賃金構造基本統計調査
よって、年収約500万円の男女であれば、2人合わせて年収1000万円となります。
万が一、男性が体調を崩したりして一時的に仕事がなくなってしまったとしても、収入面で路頭に迷うことは少ないです。
その点の安心感が看護師と結婚=勝ち組というイメージにつながるのかもしれません。
まとめ
今回は看護師と結婚できたら勝ち組なのか?というテーマについて考察してみました。
看護師という特殊な職業であり、結婚相手の理解と協力がかなり必要であることから、
結論は勝ち組とは言い切れないとしました。